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膝関節の再生医療のお話 その2

再生医療

みなさん、こんにちは!

前回はお膝の痛みに対する2種類の再生医療
「PRP(多血小板血漿)療法」

「乾燥凍結PRP療法(PRP-FD)」
をご紹介しました😃

今日はさらに進んで、幹細胞を用いた治療についてご紹介します⭐️

前回ご紹介した2種類の方法から、さらに進歩した再生医療が「脂肪由来幹細胞(ASC)治療」です。

カラダの脂肪組織には元々幹細胞が存在しています。
幹細胞にはさまざまな細胞に変わることのできる能力(多分化能)を持つ細胞が含まれています。
(以前のコラム 「幹細胞って何」をご参照ください🌷)

また、この細胞自身も分裂して増殖する自己複製の機能も持っています。
その他免疫を調節して、正常に戻す作用(免疫調節作用)、損傷部位に集まる能力(ホーミング効果)、
様々な機能性物質を分泌し周囲の細胞に働きかける能力(パラクライン効果)をも持ち合わせている
細胞の親玉なのです✨

では、変形性膝関節症に対する幹細胞治療をどのようにするかを説明しますと、
患者様の腹部の脂肪組織を約2㌘採取して、幹細胞を培養増殖した後、それを膝関節に注射します。
すると幹細胞は膝関節内で周囲の細胞や組織に作用して、炎症や痛みを抑えるとともに組織の修復をしてくれます。
また脂肪由来の幹細胞が出す抗炎症サイトカインが炎症性サイトカインの活動を阻害することで痛みを和らげてくれます。

よく勘違いされていることは、ASC治療をすれば「軟骨や半月板が新しくなる」「人工関節置換術の代替になる」と思われていることです。 
『再生医療』なので「完全に再生する」、「膝がサラぴんの状態になる」
「若い頃のように駆け回れるようになる」
と期待される傾向があります。

しかし現在のところ、膝関節の再生医療は組織を「真っ新(まっさら)」にするのではありませんし、手術の替りでもありません。
これらの再生医療は、症状の初期〜中期段階の対症療法、
重症期になり最終的に手術を選択せざるを得ない状態までの期間を長くする治療と考えていただく方が分かりやすいかと思います。

だからと言って諦める必要はありません。
膝の痛みが改善することで、生活の質がぐんと上がります。
それが痛い手術や、繰り返し膝にヒアルロン酸を打たなくても得られるのですから
すごいことです😀

「私には再生医療が合っているのかしら・・」
など分からないことがあれば、ぜひご相談にいらしてくださいね❣️

*現在、この治療は自由診療です

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