膝関節の再生医療のお話 その1
ご家族に膝の痛みでお悩みの方はいらっしゃいませんか?
ささゆりで行っている再生医療の中の「膝関節に対する治療」をご紹介します⭐️
Q 数年前から歩くと膝が痛く、整形外科で変形性膝関節症と言われました💦
変形性膝関節症の手術が怖いです😱
最近、いろいろな再生医療があるようですが、どのような治療法なのか教えてください。
A 変形性膝関節症は、体重が増えたり膝を使いすぎることにより、半月板や軟骨がすり減るとともに炎症により膝関節内の環境が悪くなっていきます。
膝の痛みはその結果生じてきます。
しかし、カラダには自己修復する力が備わっています。
このカラダの能力を利用して治療するのが再生医療です🌿
【再生医療 ① PRP(多血小板血漿)療法】
修復に力を発揮するのが血液中にある血小板です。
血小板には主に血液を固めて出血を止める作用がありますが、組織の傷を治す働きを助けたりする成長因子も含まれています。
それを利用したのが「PRP(多血小板血漿)療法」です。
PRPは自分の血液を遠心分離器で血小板中の成長因子を取り出して、専門の機器で濃縮します。
濃縮された成長因子は注射器で患部に戻すことでその組織の改善が促進されるのです。
しかし、簡易的な方法ですので、濃度や純度も若干低く、3-4回注入しないと効果が出ない人もいます。
【再生医療 ② 乾燥凍結PRP療法(PRP-FD)】
PRPの弱点を補うために開発されたのがのが「乾燥凍結PRP療法(PRP-FD)」です。
加工期間は3週間ほど必要で、余計な白血球や赤血球などの血液成分が取り除かれ、成長因子は約2倍になるなど純度や濃度を高めています。
純度が高い分、注入後の炎症も少なく、比較的速やかに痛みの軽減が得られます。
PRPは採血した当日に関節内に注入しますが、PRP-FDは最低3週間の加工期間が必要です。
PRP-FDは痛みに応じて半年から1年に1回の投与が目安です。
次回は幹細胞を用いた治療
脂肪由来幹細胞(ASC)治療
についてお話します🌷